民進党支持者の高齢化

時々報道される政党支持率などの世論調査の記事は、私は見出しだけ見て深入りしないことが多いが、昨年12月に報道された「産経ニュース」の『民進“シルバー政党”化 支持層の62%が60歳以上』は少し気になった。

『産経新聞社とフジニュースネットワーク(FNN)の合同世論調査で、主要政党の支持層に「60歳以上」が占める割合を見たところ、民進党は62%で、共産党(60・5%)や自民党(41%)などを上回った。過去の調査からも、民進党がじわりと“シルバー政党化”していく傾向が浮かぶ。支持層の高齢化は政策面ともリンクしているようだ。(千葉倫之)
今回の合同世論調査で「民進党を支持」と答えた人の内訳は、60歳以上62%▽50代8・7%▽40代13%▽30代7・6%▽18~29歳8・7%-で、平均年齢は60・23歳だった。一方、自民党支持者は、同じ順に41%▽14%▽14・3%▽13・5%▽17・2%-と民進党よりもバランスがあり、平均年齢は53・13歳だった。
民進党支持者の“シルバー率”は、旧民主党政権時代の平成24年ごろは50%前後で自民党と大差なかったが、徐々に増大。母数の関係で振幅は激しいが、全体として右肩上がりの傾向をみせ、最近は60%前後で推移している。
逆に自民党ではじわりと60歳以上の比率が下がっている。裏を返せば現役世代の比率が増えたと言え、今回の調査では特に男性10・20代で極端な数字が出た。62・5%が自民党支持と答え、民進党支持はわずか1・4%だった(以上、同記事から引用)。』

ただ、私のように普段このような記事や図表を見慣れていない者にはよく分からないのですが、民進党の62%というのは、「民進党の支持者で「60歳以上」が占める割合」であり、一方、『男性10・20代で62・5%が自民党支持、民進党支持はわずか1・4%』というのは(ホントかなと思ってしまいますが)、「支持政党なし」も含んだその年代層全体の話ですよね?
前者と後者では、言わば数字のディメンジョンが異なっているので、直接的な比較はできないと思う。
しかし、それぞれ興味深い数値であるのは確かです。
そんなことを思っているうちに、2017.2.5付けで次の新しい記事が出た。
産経ニュース17.2.5」『若返る自民、老化する民進』
民進党世代別支持率表 産経ニュース2017.2.5.png
このグラフで見れば、昨年12月時点で民進党の支持率は、60歳以上で15% 、20-30歳代で5%程度でしょうか。確かに、2~3倍で、かなりの差があります。
検索してみると、民進党の支持者に60歳以上が多い理由として挙げられているのが、
『年寄りはTVを観る時間が長く、netを使わないのでTVに影響されやすいが、若い世代はその逆で、netで情報を取捨選択して判断できるためだ』というものが多いようです。
確かに昨今のTVや新聞の報道・論説を見ると、そう思う。
私用で定期的に行くお店があり、その店の隣に休憩所のようなスペースがあって、私も時々お邪魔している。
色々な年代・職種の人がそこに出入りしている訳ですが、何度かお邪魔していると顔見知りになって、親しく話
ができるようになった。
いつもは殆ど雑談で、政治の話などは出ないのだが、先日は65~80歳過ぎの常連の元気な男女のお年寄り4人が珍しく政治・経済の話をしていた。
いずれも年金を貰っており、うち2人は現役で仕事を続けているらしい。
話していたのは、『安倍が悪い、黒田が悪い、トランプが悪い』といったことだった。
理由は、『①100年安泰と言っていた年金をカットした、②アベノミクスが失敗した、③トランプが無茶を言って、日本が被害を受けている』ということだ。
私は、
①は自民党政権下で「年金の物価スライド」を、選挙対策や一過性のものと軽く見て物価が下がった局面で減額せず、その後の民主党政権でも続けていたのを元に戻しただけだと思う。
②は確かに金融緩和と第2の矢の財政出動が充分でなく、しかも2014年に3党合意により8%の消費税増税を行ったことが現在でも悪影響を与えていると思うが、一方、大学生の就職内定率が、2017年3月卒業予定で過去最高の85%となり、過去10年間、毎年3万人を超えていた自殺者数が2016年には2万2千人を下回り、それなりの成果を上げていると思う。
③は選挙中からの過激な発言で、為替レートや株価は乱高下しているが、実質的な影響が出るのは、どうなるか分からないが、今後のことだと思っている。
彼らは最後に、『民進党が良いのだ』と言っていたのには驚いた。
国会議員が、国民の声を代弁する代表だとすると、私は仮にいかに立派なことを言っていても、嘘つきや卑怯な議員には投票しない。
こちらから発言する気はなかったが、
つい『二重国籍問題の説明をせず、過去に民主党が行ってきたことを安倍政権のせいにして非難し、審議拒否しながら審議が足りないと言うR4や、説明すると言いながらガソリンプリカ問題を説明しないガソリーヌ山尾などは、問題ないのか?』と尋ねてみたところ、
『あれくらいのことは、誰でもやっている。大したことではない』
とのことであり、これ以上話しても無駄だと思った。
彼らの言っていることは、TVのコメンテーターの受け売りのようだった。
考えてみると、確かにみんなTVはよく観ているし新聞も読んでいるが、PCやスマホを持っている人は一人もいなかった。
一部の人の状況から全体を判断する気はないが、TVやnetの情報が、やはり政党支持に大きな影響を与えていることは否めないと思う。
やはり、株式の譲渡を認めず、株主からの圧力がない状態でいい加減な報道をする新聞社、その子会社で激安のコストで電波を独占して偏向報道を行っているTV局を健全化するため、「日刊新聞紙法」の廃止、「電波オークション」の実施が必要だと思う。
ところで、政府は国民の生命・財産・安全を守るのが第一義であると思う。
そこで、安倍政権に対して疑問を抱くのが、安価な労働力として海外からの移民の推進や帰化の迅速化・容易化を進めていることがある。
ここは納得しがたいところである。
さて、話は変わって、先日久しぶりにヒツジさんに会いました。
ウイリアム王子の第一王子の名前の話ですが、イギリスの伝統的な王子の名前だと、ヘンリー、チャールズ、ウィリアム、ジョージ、エドワードなどが多いからという理由で、次はジョージかなと思っただけということでした。