米朝首脳会談後の経過に対する不満

ブログの記事の更新を長い間サボっていて、すいませんでした。
前回書いた「米朝共同声明」の記事の後に望ましい結果が出て、それを踏まえて何か書ければ良いと思っていましたが、なかなかそういう訳にはいかずに残念です。

前回の記事で、米朝共同声明の内容を英語の原文を基に、一部を省略して私が勝手に次のように訳して書きました。

1.トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を約束した。
2.金正恩委員長は朝鮮半島の完全な非核化を約束した。
3.米国のポンペイオ国務長官と北朝鮮の高官が更なる交渉を可能な限り速やかな日程で行うことを約束する。

このうち3について、未だに何も交渉が進んでいる様子が窺えず、私は残念な気持ちを抱いています。

それで、今日はその辺りの話を素人なりに感じていることを書こうと思っていますが、大したことは書けそうにありません。

まず、前回の私の記事で米国は「独立国として認める」と書いてしまいましたが、当然米国と北朝鮮とは国交がなく、独立国として認めている訳ではありません。
ただ、米国が北朝鮮が国連加盟国の一員であることと、米国に敵対視して米国本土まで届く核ミサイルを開発しているとんでもない存在であるいう現実を認めているだけです。
失礼しました。

最近トランプ大統領が言っていることを少し書き出してみます。
北朝鮮問題にも関係しているからです。

(1)イラン核合意から離脱する。米国の同盟国は米国に倣ってイラン制裁を行え。
(2)中国に対して、関税制裁を行う。米国は宇宙軍を創設する。

そしてこれは、トランプ大統領が直接言っている訳ではありませんが、
(3)ドイツよ、いい加減にしろ。

トランプ大統領の発言は、とんでも発言が多く、予測不能で困惑することが多いのですが、冷静に見てみると一昨年の大統領選の際の公約に従っていることが多いです。

例えば、メキシコからの不法移民の流入を防ぐため、メキシコ政府の負担で防護壁を造るという荒唐無稽の公約がありましたが、トランプさんは大統領就任後に議会でこのことを取り上げ、民主党のみならず共和党内、そして裁判所からもストップを掛けられた。

しかし、トランプ大統領のこうした愚直とも思える行動に賛同した米国人は多いのではないかと思ってしまう。

我が国では、旧民主党時代、『公約は選挙のためで、その実行を約束するものではない』と言って、政権を取った後、公約は全く守られなかったことと比べると、天地の差であると思う。

上記の(1)と(2)は、トランプ大統領が大統領選の時から言っていたことで、それはそれで意味があることだと思う。

私は別にトランプ大統領が言っていることに全て賛同する訳でありませんが、大統領選の時の公約をちゃんと表に出すことには、敬意を表したい。

少し補足すると、(1)の核合意は「米英仏独中ロ」が、『イランさん、原発に使うにしてはウラン濃縮度が高過ぎませんか?遠心分離機の稼働を今後15年間で減らしましょう』というような内容のようだが、その合意内容の変更ができず、2030年になると好き放題にイランが核開発ができる内容であるため、トランプ大統領が「核合意の破棄」を決めたようだ。

日本としては、百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』の出光興産の関係でイランには好意を抱いている人も多いと思うので複雑な気持ちです。
日本の原油輸入比率から見ると、僅か5~5.5%程度なので、『それじゃあ、アメリカさん、米国の西海岸にパイプラインを敷設して安いシェールオイルを日本に輸出してください』と言っても良いのではないかと思う。

(2)は、中国が地球規模でその影響力、即ち、領土問題、経済問題、文化的侵入問題を拡げているに対して対決姿勢を示したもので、米国経済が受けるダメージよりも中国経済に与えるダメージが大きいことを考えての発言だと思う。
周辺国及び世界経済で見ると迷惑な話だが。
宇宙軍は大統領選挙戦の時にはなかったが、旧ソ連をICBMと核開発競争で旧ソ連の国力の疲弊を狙った戦略と同じものだろうと思う。

(3)については、私の勝手な意見です。
・大体、第1次世界大戦、第2次世界大戦ともドイツが原因となっている。
・安いユーロの為替レートのため、ユーロ内でドイツが独り勝ちしている。
・選挙で選ばれた訳でもないEU議員が、ユーロの経済・金融政策を決めるのはおかしい。
・ユーロ圏内の各国が自国通貨を発行できず、金融政策を講じられないのはおかしい。
・ドイツは、AIIBにまっ先に手を挙げるとともに、中国に多額の資金を投入している。
・メルケル首相は、文化的に同化する気持ちの薄いイスラムの移民をEUに受け入れ、ヨーロッパが混乱した。
・ダイムラー、フォルクスワーゲンがディーゼルエンジンで不正ソフトを使い、環境基準値・燃費などを誤魔化した。
・ドイツ銀行(民間企業)は、中国に過大な投資を行い、大株主である中国の海航集団ともども不良債権の問題を抱えており、世界経済を悪化させている。

それで今日は、米朝首脳会談後の米国の発言と不安定要素、そして日本人の最大の問題である拉致問題について書くつもりでしたが、もう既に2000字を超えてしまったので、触れることができませんでした。

タイトル詐欺のようになってしまいまい、申し訳ないのですがまた近いうちに続きを書きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。