平昌五輪出席

今朝(1月24日)のニュースを見て、がっかりした。
『事情が許せば、平昌(PyeongChang)オリンピック開幕式に出席したいと考えている』という安倍首相の発言だ。

私的には、北朝鮮に日本選手が出場すること自体、反対だった。
その一番の理由は、競技場のみならず、いろいろな面で選手の安全に問題があるのではないかと思ったからだ。

「事情が許せば」という言葉が付いているが、安倍首相の出席表明は非常に残念だ。

『韓国は、日韓慰安婦合意を履行せず、また国連の北朝鮮に制裁決議に反して融和政策を行おうとしている。このような情勢では平昌五輪に出席できない』とでも言って欲しかった。

安倍首相が開会式に出席すれば、いくら文在寅大統領と直接話すにしても、やはり「日本が折れた」ように見えてしまう。

・出席発言は、改憲国会と言われる今国会の円滑な運営のために、自民党内の親韓勢力、連立与党の公明党、そして野党に配慮したためだろうか?
→しかし、国民の不満で内閣支持率が大きく落ち込むリスクがあリ、逆効果の気がする。

・五輪は平和とスポーツの祭典なので、政治問題と切り離した大人の対応を示したい?
→しかし、日韓慰安婦合意の履行と対北融和政策を行わないよう文在寅大統領に釘を刺すようだ。

・米国の要請により、上記と同様、韓国に対北融和政策を決して許さないという米国の意向を伝えたい?
→何故、安倍首相が行かなければならないのか、よく分からない。

以下の記事で少し懸念が生じた。

2018年01月23日 17時26分付けのYOMIURI ONLINE」の記事。

【ワシントン=大木聖馬】米中央情報局(CIA)のポンペオ長官は22日、米CBSテレビとのインタビューで、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を確立するまでに、「数えるほどの月しかない」と述べ、強い危機感を示した。

また、韓国抜きで「日米英仏加豪」(だったかな?)の外相が、在韓自国民の有事の避難方法について話し合ったという記事が今年になって報道された。

米国の北朝鮮に対する攻撃は、パラリンピックやロシア大統領選が終わった後の、3月下旬以降に行われる可能性があるという報道があるが、ひょっとしたら、これから平昌五輪開始直前までも危ないのではないかと思った。

1つは、米国が北朝鮮に先制攻撃を仕掛けるなら、サプライズで行うであろうからだ。
CIAのポンペオ長官の話が本当なら、米国が数か月もじっと待つとは思えないからだ。

もう1つは、イラク戦争の時のように、理由が結構いい加減でも、米国は戦争を始めた過去があるからだ。

流石に北を油断させるための安倍首相の出席表明とは思いませんが、そんな余計なことを思い付いてしまった。

またダラダラと書いてしまいましたが、結局、私的には安倍首相の平昌五輪出席は、国益を損ねると思うので反対ということです。