酒飲みの執念?
年に何回かしか会うことがない友人がいる。
彼は、親の跡を引き継いで店を構えて自営の仕事をしている。
腰が軽く、その地域のボランティア活動にも熱心な好人物だ。
先日、久しぶりに会って話をした。
仕事はきちんとしているが、実は彼は大酒飲みで、やたらに飲み会に出掛けていることが分かった。
その1つに近所の人との定例会というのがあるらしい。
定例会というものは、せいぜい月に1回かと思ったが、毎週決まった曜日に行っているようだ。
そのほかに、同級生との飲み会、仕事の付き合いでの飲み会などがあり、週の殆どは飲み会のようだ。
飲み会の誘いを断れない性格もあるらしい。
そして、自宅でも寝酒を含め、かなり飲んでいるようだ。
γ-GTPの値や休肝日には気を付けているそうだが、少し心配だったので、お節介ながら、私が知っていることをやんわりと指摘しておいた。
寝酒を続けていると、耐性ができて徐々に同じ酒量では寝付けなくなること、γ-GTPの値が戻っても毎日のように大量のアルコールを採っていると、肝臓だけでなく、膵臓・腎臓・心臓、その他の臓器に悪影響を及ぼして、しんどくなることなどなど。
寝つきが悪いのなら、アルコールよりもBZ(ベンゾジアゼピン)系の眠剤の方が、こちらも耐性・依存性に気を付ける必要があるが、効果的であることを偉そうに伝えた。
彼は、主に焼酎を飲んでいるようだった。
それで、
『焼酎の瓶などは資源ゴミで出すのが面倒で、一度に沢山出すのも、恥ずかしいだろう?』
と訊いてみたところ、彼は最近は、紙パックの焼酎を買っているという。
そして、驚くべきことを言った。
『紙パックが空っぽになっても、鋏で紙パックの肩の部分を切れば、まだ数c.c.出てきて、とても得をした気持ちになれる』
『えっ!』
私もその後に、日本酒の紙パックでやってみたが、確かに少し出てきた。
どこに残っていたのだろうかと思ってしまう。
酒飲み、恐るべし。
今日は、かつて大酒飲みだった自分のことを棚に上げて、偉そうに他愛のないことを書いてしまいました。